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環境ニュース[国内]

ホンダ、「スマート水素ステーション」が青森県に完成、寒冷地での稼働を実証

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2017.10.27 【情報源】企業/2017.10.24 発表

 ホンダが展開するパッケージ型の水素製造・貯蔵・充てん装置「スマート水素ステーション(SHS)」が、青森県おいらせ町に完成した。本州で最北となる。併せて燃料電池車(FCV)「クラリティFUEL CELL(フューエルセル)」と、外部給電器「Power Exporter(パワーエクスポーター)9000」も導入され、寒冷地での稼働や運用を実証する。

 隣接する三沢市の「三沢市ソーラーシステムメンテナンス事業協同組合」が採用した。同組合は、エネルギー自給と非常時の電源確保を目的に、三沢市の企業が設立した事業体で、大規模太陽光発電所の建設・保守、売電事業を展開している。災害時の対応力強化に向けてSHS、FCV、外部給電器を入れ、東北地方で水素エネルギーの普及につなげることにした。

 寒冷地にSHSを設置する場合、水素の原料になる水の凍結が問題とされる。そのため、地熱で温めた空気を送り込んで、冬でも一定の温度を保つシステムを同組合が独自に構築し、SHSの稼働を可能にした。SHSの周囲は専用設備で覆って外気の影響を受けないようにしている。SHSに必要な電力は使用済みのソーラーパネルを再利用して供給する。

 同組合は三沢市にソーラーパネルリユースリサイクル設備を開設した。ソーラーパネルは10年ほどで寿命を迎え、近年廃棄が問題になっていることから、事業を立ち上げた。SHS、FCVの稼働用に地熱を活用したりソーラーパネルを再利用したりすることで、総合的な省エネ・省資源再生可能エネルギー由来の水素製造設備を実現している。
 
【本田技研工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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