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環境ニュース[国内]

富山市、下水処理場で消化ガス発電 民設民営方式で20年間実施

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.11.07 【情報源】地方自治体/2017.09.01 発表

 富山市上下水道局と総合水処理会社、水ing(東京)は、下水処理の過程で発生する消化ガスを利用した発電事業について基本協定を結んだ。市内の下水処理施設、浜黒崎浄化センターの敷地内に、同社が発電施設を建設し、2019年5月から20年間、発電事業を行う。
 発電出力は875kW。年間発電電力量は、一般家庭約1800世帯分の年間使用電力量に相当する約640万kWhを想定している。二酸化炭素(CO2)の排出削減量は年間4000トンを見込む。
 発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、電力会社に売電する。発電機の冷却に伴う温水は同センターに送り、消化槽の加温に利用してもらう。
 水ingが自己資金でガスエンジン発電施設を建設し、市から消化ガスを購入して発電事業で運営する。市は消化ガスの売却収入が年1億円程度入ると試算している。
 浜黒崎浄化センターでは、メタンを主成分とする消化ガスが年間約350万m3発生し、従来は焼却処分していた。森雅志市長は「消化ガスという潜在資源を再エネとして有効に使っていくことは、環境未来都市・富山市の使命の1つ」と話している。

提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)

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