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環境ニュース[国内]

竹中工務店、エネルギー・CO2抑制のコンクリートと地盤改良適用が20件を突破

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.10.31 【情報源】企業/2017.10.24 発表

 竹中工務店が開発・展開するエネルギー消費量・CO2排出量抑制コンクリート「ECM(エネルギー・CO2ミニマム)コンクリート」と地盤改良「ECMソイル」の工法適用プロジェクトが20件を突破した。これまでのCO2排出削減量は5000t以上に達する。コンクリートの使用量は1万7000m3、地盤改良セメントの使用量は1万tを超えている。

 ECMコンクリートとECMソイルは2014年に開発した。材料製造時のエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減する仕組みだ。材料由来のCO2排出量を大きく低減することで低炭素型のまちづくりを後押しする技術として期待されているという。適用プロジェクトでのCO2排出削減量は計5300tに及んだ。今後大量の適用を予定している。

 コンクリートの主要材料はセメントで、製造時に石灰石などの原料を高温で焼成するため多くのエネルギーが必要になり、CO2が大量に発生する。セメント製造によるCO2排出量は日本全体の3%強を占める。セメントを使用して大量のコンクリートを使う建設業界で施工に関する低炭素化が重要な課題になっていることから開発した。

 セメントの6〜7割を製造過程で焼成が不要な鉄鋼製造副産物の高炉スラグ(かす)の微粉末に置き換え、セメント製造時のエネルギー消費量と、それに伴うCO2排出量を低減する。ECMコンクリートは約60%のCO2削減率がある。地盤改良のECMソイルはセメントと水を練り混ぜたセメントミルクに土を加える。CO2削減率は約30%となる。
【株式会社竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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