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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、旅客鉄道を利用して荷物を運ぶ「客貨混載」の実証実験を岐阜県で実施

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.11.08 【情報源】企業/2017.11.01 発表

 ヤマト運輸は、旅客鉄道を利用して宅配便の荷物を運ぶ「客貨混載」の実証実験を岐阜県で始めた。第三セクター鉄道の長良川鉄道(同県関市)とともに同社の鉄道路線で11月6〜17日に実施し、検証結果を踏まえて2018年の早期に、本格的な運用を始める予定にしている。トラックでの荷物輸送が減って、その分のCO2排出量が削減できる。

 客貨混載の実証実験は、長良川鉄道の関駅(関市)と美並苅安駅(郡上市)の間約23kmで行う。郡上市は岐阜県内で高山市に次いで面積が広く、人口密度が低いことから移動に時間がかかり、ヤマト運輸にとって集配の効率化が課題だった。長良川鉄道は、沿線住民の移動手段と観光振興の役割から路線の維持へ経営基盤強化を進めている。

 ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(郡上市)への幹線輸送の一部を長良川鉄道の列車で代替する。関駅午後1時16分発、美並苅安駅同1時55分着の片道で実証実験し、荷物の積み降ろしや輸送中の固定方法などの検討と環境負荷軽減効果を検証する。実証実験では旅客の安全を確保するためヤマト運輸のスタッフが列車に同乗する。

 美並苅安駅がある郡上市美並町までの荷物を対象にする。現在はヤマト運輸岐阜ベースから郡上支店を経由して輸送し、トラックの走行距離は約66kmにのぼる。客貨混載だと関駅までの約7.5kmと美並苅安駅からの約8.5kmの計約16kmに減る。ヤマト運輸は主に路線バスを活用する客貨混載を全国で進めているが、鉄道は中部地区で初となる。

【ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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