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川崎重工、市街地で水素燃料の熱と電気を公共施設に供給するシステムで実証試験開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2017.12.15 【情報源】企業/2017.12.10 発表

 川崎重工業は、市街地で水素を燃料に熱と電気をつくって、近隣の公共施設に供給するシステムの実証試験を神戸市のポートアイランド地域で大林組と始める。世界で初めてという。プラントが12月10日に完成し、安定・運用性を調べる。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素社会構築技術開発事業」として取り組む。

 プラントは、水素を燃料にする出力1MW(1000kW)級のガスタービン発電設備「水素コージェネレーション熱電併給)システム(水素CGS)」で熱と電気を発生させる。水素だけの専焼や、水素と天然ガスを任意の割合で混ぜた混焼もできる。実証試験を通じて回転数、排気温度、圧力など各種データを取得し、安定性や運用性を確認する。

 実証試験では、水素CGSで発生させた熱(蒸気)と電気を近隣の病院、スポーツセンターに、電気を下水処理場、国際展示場に供給する。環境性や経済面の観点から最適に制御するために開発した統合型エネルギー管理システム(HEMS)を使用し、燃料の水素、天然ガスと、各施設が利用する熱と電気を統合管理し、運用性について検証する。

 川崎重工が水素CGSの開発を担当し、大林組が統合型HEMSを手掛けた。設備や機器の試運転を行い、2018年1月下旬に実証運転を開始し、2月上旬から近隣施設への熱と電気の試験供給を実施する。水素はガスタービン発電や燃料電池自動車などさまざまな用途に活用でき、利用時にCO2を排出しないことから、NEDOは技術開発を推進している。


【川崎重工業株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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