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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、ブラジルトヨタがエタノールを燃料にできるHVを試作、世界初公開

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2018.03.27 【情報源】企業/2018.03.20 発表

 トヨタ自動車のブラジル事業体として同国で生産・販売を行うブラジルトヨタは、ガソリンに加えてエタノールなどのアルコールを燃料にして走行できるフレックス燃料車(FFV)のハイブリッド車(HV)を試作した。同国サンパウロ市でトヨタが開催したイベントで、世界初公開した。トヨタが進める電動車普及への取り組みの一環となる。

 FFVにハイブリッドシステムを搭載した“ハイブリッドFFV”だ。トヨタは、HVの拡大やCO2排出量削減を通じた環境貢献を目的に、日本とブラジルで開発している。エネルギー効率が高くCO2排出量が少ないHVをベースに、成長過程でCO2を吸収して走行時のCO2排出量を相殺する植物由来のエタノールを燃料にして、CO2排出量を大幅に抑える。

 ハイブリッドFFは、特にサトウキビから作られるエタノールだけを燃料にする場合、植物の成長過程から自動車のエネルギーに使われるまでのCO2総排出量が、一般的なFFVと比べても大きく抑制できる。環境目標「トヨタ環境チャレンジ2050」で掲げる、“2050年までに世界の新車平均走行時CO2排出量の2010年比90%削減”に向けて開発する。

 加えて、2030年に世界販売での電動車台数550万台以上とする、電動車普及の目標達成を目指す新技術開発にも位置付ける。今後ブラジルでテスト走行を実施して各種データを収集し、耐久性や駆動系の性能などを検証したうえで実用化する。走行実証では現在同国で販売しているHV「プリウス」に新開発のシステムを搭載した試作車を使う。

【トヨタ自動車株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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