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環境ニュース[国内]

ドイツ、2017年の温室効果ガス排出量推定値を公表、前年比で若干減少

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2018.04.06 【情報源】/2018.03.27 発表

 ドイツ連邦環境庁は、2017年の温室効果ガス排出量推定値を公表した。これによると、ドイツ国内の2017年の温室効果ガス排出量は9億470万トンとなり、前年比で約470万トンの減少となった。エネルギー部門の排出量が大幅に減少した一方で、交通部門と産業部門の排出量は増加した。1990年比では、27.7%の減少となった。シュルツェ連邦環境大臣は、「2017年の推定値の結果は様々である。再生可能エネルギーの拡張により多くを達成したが、交通部門では残念ながら誤った方向に進んでいる。気候保護と大気汚染の改善を進めるために根本的な交通シフトが必要である。今政権では、今年中に気候保護法案を準備し、2019年の承認を目指す。これにより、2030年目標の達成を確実にする」と述べた。
 エネルギー部門では前年比で1370万トン(4.1%減)を削減したが、これは、風力発電の増加により石炭の使用が削減したこと、さらに複数の石炭火力発電所が操業を停止したことが要因として挙げられている。交通部門では、1億7060万トン(2.3%増)の増加となっている。これは新規登録車両数の増加や良い景気に伴う道路輸送の増加が要因として挙げられている。産業部門でも景気の良さが要因となり、排出量は1億9290万トン(2.5%増)の増加となっている。特に製油、鉄鋼、鉱業における増加が著しい。農業部門における温室効果ガスの排出量はほとんど変化がないが、廃棄物部門では廃棄物処理方法の発展に伴い前年に比べて4.3%減少している。【ドイツ連邦環境省】

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