一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2018.04.02 【情報源】環境省/2018.03.23 発表

 環境省は、「神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画環境影響評価準備書」(株式会社神戸製鋼所)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 本事業は、兵庫県神戸市の神戸製鉄所構内において、平成29年に休止した高炉跡地に石炭を燃料とする総出力130万kWの火力発電所を新設するものである。

 本意見では、事業者である神戸製鋼所等に対し、
 (1)2030年度及びそれ以降に向けたCO2排出削減の取組への対応の道筋が描けない場合には事業実施を再検討することを含め、あらゆる選択肢を勘案して検討すること、
 (2)とりわけ、2030年度のベンチマーク指標の目標との関係では、具体的な道筋が示されないまま容認されるべきものではなく、目標達成に向けた具体的な方策、行程の確立及びCO2排出削減に向けた不断の努力が必要不可欠であること、
 (3)本事業で発電した電力は関西電力に全量供給されるところ、売電先である関西電力においても、高度化法の遵守及び自主的枠組み全体の目標達成に取り組むことを通じて、確実にCO2排出削減に取り組む必要があること、
 (4)神戸市との環境保全協定を遵守することは当然として、大気汚染物質の排出量を最大限抑える不断の姿勢と努力が必要であること、
 (5)製品検査データの改ざん問題を踏まえ、今後正確な情報提供と誠意ある説明に努め、社会的信頼の回復に積極的に取り組む必要があること
 等を述べた上で、国内外の状況を踏まえた上でなお本事業を実施する場合には、
 (1)グループ会社等を含む事業者全体が所有及び計画している火力発電所の適切な運用などによりベンチマーク指標目標を確実に達成するとともに、2030年以降に向けて、更なるCO2排出削減を実施すること、
 (2)関係地方公共団体の意見を十分勘案し、地域住民等の理解、納得が得られるよう、誠意を持って丁寧かつ十分な説明を行うこと、
 (3)現在の環境保全協定の内容について、本事業計画を踏まえ、実態に即して積極的に見直すとともに、その遵守のため、大気汚染物質排出削減対策を講ずること
 等を求めている。

【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース