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環境ニュース[国内]

オランダの研究者ら、ネガティブエミッションを減らしても1.5℃目標は達成可能と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2018.04.25 【情報源】/2018.04.12 発表

 オランダ環境評価庁(PBL)などの研究者らは、パリ協定の目標は、これまで想定されてきたほどのネガティブエミッションを使わなくても達成可能だとする分析結果を報告した。生活様式の転換、メタンなど非CO2温室効果ガス(GHG)の削減、再生可能エネルギーの促進などが有効だという。パリ協定の目標を達成するにはGHGの大幅な削減が必要になる。このため排出削減に加え、植林や、炭素回収貯留とバイオエネルギーの組み合わせなど、大気からCO2を取り除くネガティブエミッションが必要だとされてきた。しかしこれには広大な土地が必要で、自然や食料供給への悪影響が懸念される。今回、研究者らはネガティブエミッションを減らすシナリオを検討した。たとえば生活様式の転換のシナリオでは、食肉の消費量を健康によい摂取量まで減らすことで、牛が排出するメタンを減らし、飼料生産に使われてきた土地を植林やバイオエネルギーに生産に利用できるなど、1.5℃目標達成への道筋は何種類もあることが示された。これは政策形成の柔軟性を高めるものである。ただし、ネガティブエミッションを減らすことは可能だがゼロにはできないため、技術開発を続けることが賢明だという。【オランダ環境評価庁】

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