カナダ環境・気候変動省、環境損害基金から4つの環境保全事業に助成

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2018.08.27 【情報源】カナダ／2018.08.13 発表

　カナダ環境・気候変動省は、環境損害基金から500万ドル以上をケベック地域の4つの環境プロジェクトに助成することを発表した。同基金は汚染者負担原則に基づき、環境関連の違法行為に対する罰金・裁判所命令による賠償金・自主的な弁償を原資とする助成金を、先進的な環境プロジェクトの支援に提供する仕組みである。今回の助成金は2014年12月に鉱山会社ブルームレイクゼネラルパートナー社が連邦漁業法違反に問われた際に基金へと支払われた賠償金をもとにしている。助成を受ける団体は以下の4つである。
1）カティヴィク地方政府（放棄された狩猟・漁業用野営地の除去・修復と周辺環境の回復）
2）ウォーター・ファースト（ナスカピ族の土地での魚類の個体数の増加・安定、先住民社会に対する魚類管理の教育プログラムの実施）
3）国立科学研究所（INRS）の水・地球・環境科学研究所（魚類の生息地の回復・保護、教育プログラムの実施、地域社会との協力関係の構築・維持）
4）ケベック・ラブラドール地域ファーストネーション持続可能な開発研究所（採鉱地が環境に与える影響への意識啓発、有害な採鉱地の回復のための能力構築）【カナダ環境・気候変動省】