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環境ニュース[国内]

国連気候変動枠組条約、気候行動における水力発電の可能性を報告

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2018.12.07 【情報源】/2018.11.22 発表

 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、気候対策として水力発電が重要な役割を果たすと報告した。近年、太陽光や風力など新しいエネルギー源が成長しているが、未だに水力は世界の再生可能エネルギー発電能力の7割を占め、南米では8割超にのぼる。
 2018年12月にポーランドのカトヴィツェで開催されるUNFCCC第24回締約国会議(COP24)で、ブラジルとパラグアイの国境に立地するイタイプ水力発電所が紹介される。同発電所は両国が共同管理し、ブラジルの電力消費量の約15%、パラグアイの電力消費量の86%を供給している。2016年の年間発電量は1億310万MWhで、水力発電として世界最高を記録した。
 一方、水力発電の開発(特に大規模プロジェクト)では、森林減少や海洋生物への影響、民族の強制退去など環境・社会的損害が発生する。また、気候変動により極端な気象が増加し、発電に悪影響を及ぼしている。気候行動への貢献では、排出削減だけでなく、影響を最少化し充分に補償可能なプロジェクトの促進という点も考慮すべきだという。
 イタイプ水力公社は2018年3月、国連経済社会局と協力して「持続可能な水・エネルギーソリューション」を設立、COP24では利害関係者の世界的ネットワークの構築に向けたプラットフォームに着手するという。【国連気候変動枠組条約】

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