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環境ニュース[海外]

欧州委員会、発癌性物質から労働者を守るためのEU指令について規制対象物質の追加で暫定合意が成立と発表

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2019.02.13 【情報源】EU/2019.01.29 発表

 欧州委員会は、発癌性のある有害物質から労働者を守るための、職場における発癌性・変異原性物質に関するEU指令について、規制対象となる物質を新たに追加することで欧州議会及びEU理事会と暫定合意に達したと発表した。追加が提案されているのは、カドミウム及びその無機化合物、ホルムアルデヒドなどの5物質である。労災関連死の死因の53%を癌が占めるEUでは、大部分の加盟国が多数の発癌性化学物質に対して曝露上限等の規制を設けているものの、規制の緩い国もあるため、労働者の保護や企業活動の公正性の面で域内差が生じている。こうした中、欧州委員会は同指令の対象物質の継続的な見直しを図ってきており、現時点までに対象物質は27に増えていた。同委員会のティッセン委員(雇用・社会問題・技能・労働力の移動担当)によれば、今回の合意内容は、100万人以上の職場環境を改善し、2万2000件以上の労災疾患を防ぐことにつながる。合意案は今後EU理事会の常駐代表委員会に諮られ、欧州議会での票決を以て最終決定されるという。【欧州委員会】

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