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環境ニュース[海外]

国際資源パネル、持続可能な開発のため鉱業部門のガバナンス改善が必要と報告

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2019.03.05 【情報源】国連/2019.02.19 発表

 国連環境計画(UNEP)が設立した、資源管理分野の専門家グループ「国際資源パネル」は、世界の鉱物需要が増大するなか、鉱業部門のガバナンス強化が持続可能な開発を促進する力になるとして、その方策を提言する報告書を公表した。鉱物資源の採掘は過去数十年急速に増大してきた。新興経済、人口増加、都市化、さらに低炭素エネルギーや電気自動車の普及などを背景に、鉱物と金属への需要はさらに増加すると予想される。しかしパネルが鉱業に関する現行の国際協定80件以上を分析したところ、利益配分の促進や地域経済へ結びつけることに成功しているものはなかったという。このためパネルは、国際鉱物機関または協定を設け、鉱業部門の既存のルールや規制を統合し、透明性、行動規範などの国際基準の制定を進める必要があるとしている。また国レベルでは、持続可能な開発を軸とする鉱業部門戦略計画の策定、その計画を通し透明性や報告、住民の権利を規定する鉱業法の制定、採鉱・金属産業の規制機関(環境局、鉱業局、地質調査局)の設置が有効だという。【国連環境計画

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