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環境ニュース[海外]

世界気象機関、急速な温暖化が進む北極圏で大規模な森林火災が相次ぐと報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2019.08.01 【情報源】国際機関/2019.07.12 発表

 世界気象機関(WMO)によると、温暖化が世界の平均を上回る速さで進行している北極圏を中心に、北半球の一部では高温・乾燥状態が続き記録的な森林火災が発生している。2019年6月初め以降、北極圏では100件以上の大規模かつ長期的な森林火災が確認されている。現在、最も深刻なのがアラスカとシベリアである。北極圏の火災によって大気中に放出されたCO2は、この6月だけでスウェーデンの年間CO2排出量に相当するという。専門家によれば、5〜10月に北半球で森林火災が起きるのは珍しいことではないが、こうした火災が高緯度地域で多発し、大規模化かつ長期化することはかなり稀である。最近の研究では、過去1万年内に前例がないペースで北方林が焼失していることがわかった。WMOは、森林火災には、火災自体の脅威に加え、放出された粒子状物質や有害なガスによる大気汚染、これら有害物質の着雪・着氷による温暖化のさらなる進行、永久凍土の融解による温室効果ガスの放出といった影響があると警鐘を鳴らし、予測や監視の強化に取組んでいる。【世界気象機関

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