欧州委員会、気候中立の実現に向けた投資計画を発表

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2020.01.31 【情報源】EU／2020.01.14 発表

　欧州委員会は、2050年までに世界に先駆けて気候中立を実現することを目指し、「持続可能な欧州投資計画」である「欧州グリーンディール投資計画」及び「公正な移行メカニズム（JTM）」を発表した。「欧州グリーンディール投資計画」は、気候中立で、環境に配慮した、競争力のある包括的経済への移行に必要な官民の投資を刺激・促進するために、EUの金融商品を通じて今後10年間で最低1兆ユーロの持続可能な投資を集め、実現可能な枠組みを策定するもの。さらに持続可能なプロジェクトの企画・設計・実施において、公共団体やプロジェクト推進者に実践的な支援も提供する。一方JTMは、気候中立経済への移行を公正な方法で実施するための重要なツールであり、移行に伴って多大な影響を受ける市民や地域、部門に必要な投資を行い、社会・経済的影響の緩和に的を絞った支援を提供する。欧州委員会は移行の進捗状況を注意深く監視・評価し、またこれらの取組みの一環として、「持続可能な投資サミット」を毎年開催して移行を促すとともに、資金を調達する活動を続ける。【欧州委員会】