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環境ニュース[海外]

世界気象機関、観測システムへのCOVID-19の影響を懸念

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2020.04.28 【情報源】国際機関/2020.04.09 発表

 世界気象機関(WMO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)が気象観測・予測や大気・気候監視の量と質に与える影響への懸念を表明した。
 航空交通の激減による影響は特に著しい。飛行中の気温や風速、風向の測定値は気象予測や気候監視にとって極めて重要な情報源だが、民間航空便の減少に伴い、航空機からのデータは世界の多くの地域(特に欧米)で過去数週間に約50〜80%減少した。また、観測システムの大部分(衛星や地上観測網等)は一部または完全自動化されており、数週間ほどは重大な劣化なく機能するが、パンデミックが長期化すれば不足する修理や保守、供給等への懸念が高まる。多くの途上国では地上観測は未だ手作業で、こうしたデータは過去2週間に激減した。その一部はCOVID-19が原因とみられるが明らかではなく調査中だという。
 現時点では観測データの減少が気象予測の質に及ぼす悪影響は比較的小さいが、航空観測、地上観測ともに今後もデータが減少すれば予測の信頼性は低下する可能性があるとWMOは指摘している。【世界気象機関

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