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環境ニュース[海外]

国連環境計画、金融機関による生物多様性の取組推進の緊急性を報告

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2020.07.20 【情報源】国連/2020.06.30 発表

 国連環境計画UNEP)と自然資本金融アライアンス(NCFA)は、金融機関(銀行、投資家、保険会社)が生物多様性の消失抑制のための目標を早急に設けるべきとする世界自然保全モニタリングセンターUNEP-WCMC)作成の報告書を公表した。
世界のGDPの半分以上(44兆ドル)が自然に中・高程度依存して生み出されているが、人間活動が生態系サービスの継続的な劣化を招き、その損失額は年間4790億ドル以上にも及ぶという。しかし、生物多様性の問題に対処している金融機関はほとんどなく、ポスト2020生物多様性世界枠組等の目標達成には金融機関の取組が不可欠だと指摘。報告書では、各金融機関がリスク評価できるよう資金フローや生物多様性への依存・影響の大きい9部門(鉱業、農業、石油・ガス、醸造、衣料品等)を特定するとともに、その分析を基に生物多様性の目標を設定するための段階的なアプローチを提示。各金融機関が活動全体で生物多様性の消失実質ゼロや実質プラスを目指し、生態系の回復や生物多様性の保全、自然資源の持続可能な利用への投資等の措置を講じることで、リスクを低減し、適応力のある経済が構築できるという。
国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター

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