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環境ニュース[国内]

第3世界水フォーラム開催

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2003.04.01 【情報源】/2003.03.22 発表

 第3回世界水フォーラムが、3月16日から23日まで、京都(大阪・滋賀)において開催された。約10,000人の参加者がアイデアや経験を交換し、世界的に危機な状況にある水問題について議論した。
 3月21日は、同フォーラムのヨーロッパ・デーであり、EUがヨハネスブルグ・サミットで打ち出したウォーター・イニシアティブ「命のための水(Water for Life)」、EUの科学・技術開発協力の成果、及びEU水枠組み指令などについて紹介する機会となった。EUのウォーター・イニシアティブは、水及び衛生に関する目標の達成を目指す国々を支援するもので、ヨーロッパ・デーでは、この取組みの進捗状況について紹介するとともに、関係地域(アフリカ、旧ソ連の新独立国家及び地中海諸国)と議論を行い、調査研究、技術革新、アクション・プログラムの策定について検討した。
 また、3月22日は「世界水の日」。この日、UNEPは、将来的に水をめぐる紛争が生じるおそれのある流域を示した地図「国際淡水協定アトラス(Atlas of International Freshwater Agreement)」を公表した。これはUNEP、FAO及びオレゴン州立大学の共同研究によるもので、世界の263の国際流域(国境を横切って、または国境に沿って重要な河川が流れる地域)のうち、国際協力体制が整っていない流域は158に及ぶことが明らかになった。既に協力協定が締結されている流域についても、全ての関係国が参加しているわけではなく、さらなる取組みが必要とされている。
 なお、ドイツのトリッティン環境大臣は、世界水の日に際し、水資源の公正な分配と持続的な利用のための国際協力を求めるコメントを発表。「現在、イラクで起きている脅威のように、飲料水の供給に関する問題は紛争の原因となる。既存の資源について、思慮深い利用と公正な配分を伴う、効果的な水管理体制を世界的に構築することが不可欠である。これは、環境保護や貧困撲滅だけでなく、平和維持のために具体的な貢献となる」と述べた。
【UNEP、欧州委員会環境総局、ドイツ連邦環境省】
 
EU「命のための水(Water for life)」の全文URL
http://europa.eu.int/comm/research/water-initiative/
 
国際淡水協定アトラス→UNEPプレスリリース参照
 
 
第三回世界水フォーラムホームページ(日本語)

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