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環境ニュース[国内]

UNEP ボスニア・ヘルツェゴビナにおける劣化ウラン汚染の予防措置を求める

【発表日】 2003.03.25 【情報源】 【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

 UNEPは、3月25日、報告書「ボスニア・ヘルツェゴビナにおける劣化ウラン(Depleted Uranium in Bosnia and Herzegovina) 」を公表した。同報告書によると、1994-1995年の紛争時に使われた劣化ウラン弾の影響で、ボスニア・ヘルツェゴビナでは、地域によっては飲料水用の水源が汚染され、また、大気中の浮遊粒子状物質にも汚染が見られるという。ただし、現時点では、汚染の濃度は非常に低く、人体および環境に対して直ちに放射能汚染等が及ぶものではない。
 今回発表されたレポートは、新たに重要な点として、次の4点を指摘する。第一に劣化ウラン弾による土壌汚染レベルは低く、汚染も1〜2メートルの範囲に限定されている。第二に、土地表面のウラン弾は急速に腐食しており、この7年で25%が失われている。ここ25-35年の間に、ほぼ完全に腐食すると予想される。第三に、一部の地域において、劣化ウラン弾による地下水の汚染が確認された。第四に、劣化ウランによる大気汚染は、2ヵ所で発見され、実際に使用されているビル内での汚染も報告された。UNEPは人体への影響を防止するため、こうした建物から汚染を除去するよう勧告した。また、土壌からの劣化ウラン弾の除去、汚染地点のアスファルトによる被覆、土壌浄化、劣化ウラン物質の適正処分なども勧告している。
 なお、同報告書は、2002年10月に、UNEP専門家チームが同地域で現地調査を行った結果をまとめたものである。【UNEP】

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