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環境ニュース[海外]

温室効果ガス排出取引 1年目の成果を発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.05.22 【情報源】イギリス/2003.05.12 発表

 イギリスの環境・食糧・地方事業省は、5月12日、イギリス排出取引スキーム(The UK Emissions Trading Scheme: UK ETS)の1年目の成果を発表した。報告によると、最初の1年間に、1000社近くが参加して、700万トンを超えるCO2が取引されたという。
 主な成果は以下のとおり。
●「直接参加者」(注)32社のうち、31社が、自らの排出削減目標を達成した。
気候変動協定に参加した5000社のうち、866社がイギリス排出取引スキームに参加し、排出権を購入したり、余剰分を販売したりした。
●ブローカーなど、排出削減目標を持たない「取引参加者」として、35者が市場で売り買いを行った。
●31,577,869件のアラウアンス(訳注:CO2を1トン排出するためには1アラウアンスが必要)が企業に割り当てられ、最初の1年間で7,216,105件のアラウアンスが取引された。
 マイケル・ミーチャー環境大臣は、このデータを「生まれたての市場にとって、励みになるような取引のレベルを示す印象的な数値だ」と歓迎。さらに、「国際取引制度へと移行するにつれ、我々がリードを続け、イギリスが温室効果ガス排出取引の中心となることを確信している」と期待を述べた。

(注)
 イギリス排出取引スキームに参加できるのは、直接参加者(Direct Participants)、気候変動協定参加者(Climate Change Agreement Participants)、及び取引参加者(Trading Participants)という3者。
「直接参加者」は、政府から排出削減のための補助金を受け、5年間(2002〜2006年)の自主的な排出削減目標を設定している企業である。「気候変動協定参加者」は、エネルギー集約型産業に属し、気候変動協定に基づいて、排出削減目標やエネルギー効率化目標を設定している企業である。気候変動税の減税措置を受けている。「取引参加者」は、気候変動取引登録簿に取引口座を開設している個人・団体(誰でも可能)。

【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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