一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

泊原発2号機の漏水 温度変動による熱疲労と配管振動が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.10.23 【情報源】原子力安全・保安院/2003.10.23 発表

 泊原発2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力57万9,000kW)で再生熱交換器(高温の1次冷却水と低温の充てん水を効率良く熱交換する装置)からの1次冷却水漏れが起こり、平成15年9月10日に手動停止が行われた件について、北海道電力(株)はその原因究明と対策についての報告書をまとめ、15年10月23日に原子力安全・保安院に提出した。
 漏水は再生熱交換器胴側出口と配管との接続部分(管台部)の複数のひびから発生していた。
 調査の結果で、(1)今回のひびが温度変動と振動を受けてできるひびの特徴を示していること、(2)実際に再生熱交換器出口配管中の水の温度が高温水と低温水が混合する境界で局部的に変動していること−−が確認されたため、北電はこの温度変動による熱疲労と配管の微少な振動がひびが発生の原因であると結論した。
 また対策としては(一)ひび割れが発生した再生熱交換器出口付近の部品を取替える、(二)出口付近の構造を温度変動の影響を緩和する内容に変える、(三)余熱除去ポンプの加熱調整ラインで再生熱交換器以外にも高温水と低温水が合流する箇所について、超音波探傷検査による点検を実施する−−などの内容が示されたほか、念のため(四)次回定期検査時に再生熱交換器自体を他の構造のものに取替える、とされた。
 なお原子力安全・保安院はこの報告が妥当であるとの判断を示している。【原子力安全・保安院】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク