一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

輸送過程でこぼれた輸入組換えナタネ、国内道路端で自生

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2004.06.29 【情報源】農林水産省/2004.06.29 発表

 農林水産省の農林水産技術会議事務局は平成16年6月29日までに、原材料用として輸入された遺伝子組換えセイヨウナタネが輸送過程でこぼれ落ち、国内の一般環境中で自生しているケースがあるとの実態調査結果をまとめ公表した。
 今回の調査は14年5月から16年3月まで、セイヨウナタネの主要輸入港である茨城県鹿島港の陸揚げ地点から半径5キロメートルの範囲の道路沿いなど、48か所で実施したもの。
 14年5月の調査では48か所のうち25か所で、15年2月の調査では48か所のうち23か所セイヨウナタネの生育が確認された。
 しかも14年5月に採取した20点のナタネ種子を成分分析したところ、うち15点が鹿島港周辺では栽培されていない「カノーラ型」であることが判明。さらに種子6点、別に採取した植物体7点中2点は組換え体に導入されている遺伝子が検出され、輸入されたセイヨウナタネがこぼれ落ちて、一般環境中で育っていることが確認された。
 農林水産省ではこの結果から、遺伝子組換え作物を原材料用として輸入する場合についても、これまで同様「農林水産分野等における組換え体の利用のための指針」に基づき、日本の環境中で生育した場合を想定した生物多様性影響評価を実施することが適切であると結論した。
 なお、今回調査対象になった遺伝子組換えナタネは、すでに日本の環境中で生育した場合の生物多様性上の安全性、食品・飼料としての安全性が確認され、遺伝子組換え生物取扱い法上も使用が認められているという。【農林水産省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク