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環境ニュース[国内]

「環境に関するデータ集 2000年度版」を公表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】/2001.02.23 発表

 ドイツ連邦環境省と連邦環境庁は、2月23日、「環境に関するデータ集 2000年版」を公表した。このデータ集は、環境に関するデータ集としてはドイツ国内最大のもので、今回は、7回目の発行になる。
 2000年版のデータ集によると、過去数年間、ドイツ国内では、大気と水が浄化されたことが明らかとなった。一方で、環境と健康、交通、土壌利用等、その他の分野では、今後、より一層の対策が必要であることも明らかになっている。
 環境大臣と環境庁長官は、積極的かつ効果的な環境保護を目標に行動してきた政府の方向性が正しかったことを、データ集は証明しているとして、具体的に、次のことを述べている。


・大気について
 1990年以降のドイツのCO2削減率は、15パーセントを超えていて、世界でもトップレベルである。しかし、昨年、CO2排出量が微増した経験したことからも分かるように、このデータに安心してはならない。
 特に問題なのは、老朽化した発電施設での褐炭や黒炭の利用を通じて、多量のCO2が排出されることで、エネルギー供給企業は、自主的に約束した施設の近代化を迅速に実施すべきである。


・環境と健康について
 「環境と健康」のテーマは、今回のデータ集の一つのポイントである。交通騒音は、健康問題・環境問題としての重みを増している。モデル計算によれば、ドイツ国内に住む約1,200万人の人々の心臓疾患リスクが、交通騒音により高められている。この点、政府は、防音壁の設置等、さまざまな対策を試みてきたものの、交通量の増大等により、改善をみなかった。
 環境庁長官によれば、交通騒音に、最良の処方箋は存在せず、さまざまな措置を組み合わせてゆくほかはないという。具体的には、騒音を出しにくいタイヤの利用、慎重な運転による騒音の発生の抑制、必要以上に車を運転しないことなどがあげられる。

・土壌利用について
 近年、多くの土壌が、道路や家屋建設のために新たに利用されるようになっていて、ここ数年は、一日平均、120ヘクタールを超える土地に、建物や道路が作られる状態にある。慎重さを欠いたままで、土壌を利用する従来の姿勢から脱却しなければならない。


 「環境に関するデータ集 2000年版」は、約380ページで、CO-ROM付き。Erich-Schmidt社から出版されていて(ISBN 3-503-05973-3)、完全CO-ROM版もある(ISBN 3-503-05974-1)。
 なお、2001年3月からは、データ版が、インターネット上でも利用できるようになる。

連邦環境庁広報課
 jana.schmidt@uba.de

【ドイツ連邦環境省】

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