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環境ニュース[国内]

魚介類摂食についての妊婦向け注意事項見直しへ

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.08.18 【情報源】厚生労働省/2004.08.17 発表

 平成15年6月に公表した、妊婦向けの魚介類摂食の注意事項を改訂する方針の厚生労働省は、食品安全委員会への魚介類を通じたメチル水銀摂取の食品健康影響評価の依頼に続き、平成16年8月17日に薬事・食品衛生衛生審議会食品衛生分科会乳肉水産食品部会を開催し、本格的に検討を開始した。
 今回の改訂は2004年6月にJECFA(注1)がメチル水銀のPTWI(生涯にわたり摂取し続けても健康影響が現れない1週間あたりの摂取量)を従来の人の体重1キログラムあたり3.3マイクログラムから、胎児の保護を考慮し、体重1キログラムあたり1.6マイクログラムに引き下げられたことや、米国やオーストラリアなど各国で妊婦への注意事項の改正・制定が行われたことを受けたもの。
 なお審議会で見直しを開始するにあたって厚生労働省は、(1)同省、水産庁、地方自治体、諸外国で実施された、魚介類中水銀含有量の調査結果、(2)日本人(注2)の魚介類による水銀摂取量の試算と耐容量との比較−−をまとめ公表した。
 このうち(2)の試算結果によると、試算を行った25魚種中キンメダイやクジラ類など10魚種については、週2回以上摂取した場合、他の魚介類を全く食べていなくてもJECFAの基準を超過するとの結果が示されている。

(注1)WHO/FAO合同食品添加物専門家会議。
(注2)妊婦向けであることを考慮し20歳以上の女性を想定。【厚生労働省】

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