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環境ニュース[国内]

カドミウムと銅の基準値超過地域が各1地域 15年度農用地土壌汚染調査結果

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2004.10.08 【情報源】環境省/2004.10.08 発表

 環境省は都道府県が平成15年度に実施した農用地の土壌汚染細密調査の結果と15年度に実施された農用地土壌汚染対策の状況を16年10月8日までにまとめ、公表した。
 この調査は土壌汚染のおそれのある農用地での汚染状況把握と汚染が明らかになっている地域での汚染範囲確定のために実施しているもので、土壌と農作物について中に含まれる有害物質量を分析測定している。
 15年度は全国9地域・計1,308ヘクタール・325地点でカドミウム、2地域・計27ヘクタール・12地点で銅、1地域・計0.5ヘクタール・1地点でヒ素についての調査を行なった。
 その結果、秋田県平鹿地域の1地点の玄米から基準値(玄米1キログラムあたり1ミリグラム)を超えるカドミウムが検出されたほか、山形県上満沢背坂川流域3地点の土壌で基準値(土壌1キログラムあたり125ミリグラム)以上の銅汚染が新たに判明した。
 このうちカドミウムが基準超過地域については、16年度も調査を継続して汚染地
域の範囲特定などの対策が進められる方針。
 15年度の農用地土壌汚染対策の進捗状況としては、群馬県渡良瀬川流域地域1.2ヘクタールが対策地域に追加指定されたほか、秋田県板屋五騎地域8.5ヘクタールについて対策計画が策定された。一方、秋田県鹿角地域と比内地域の全てと富山県神通川流域左岸地域、右岸地域、秋田県福島・北原地域の一部で対策地域指定が解除された。
 なお汚染が明らかになっている133地域の類型面積7,228ヘクタールに対し、対策事業完了面積の割合は6,308ヘクタール(87.3%)で、うち国庫補助事業による対策実施面積は5,682ヘクタール、県の単独事業による対策実施面積は626ヘクタールだった。【環境省】

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