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環境ニュース[国内]

カモシカ、ニホンザルなど中大型哺乳類7種の分布域拡大 第6回緑の国勢調査

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.12.10 【情報源】環境省/2004.12.10 発表

 環境省生物多様性センターは、第6回自然環境保全基礎調査(通称:緑の国勢調査)の一環として実施した、シカやカモシカなど中大型哺乳類の生息状況調査の結果を2004年12月10日までに報告書にまとめた。
 緑の国勢調査は日本全国の自然環境の現況・改変状況をとらえた自然環境保全施策の基礎資料として、環境省が1973年度からおおむね5年ごとに実施している調査。
 1999年度から2004年度までを調査期間とした第6回調査では、「植生調査」、「巨樹・巨木林調査」、「浅海域生態系調査(生態系多様性調査)」や今回まとめられた「中大型哺乳類調査(種の多様性調査)」が行われていた。
 この「中大型哺乳類調査」はニホンジカ、カモシカ、ニホンザルツキノワグマ・ヒグマ、イノシシ、キツネ、タヌキ−−の中大型哺乳類7種についての目撃情報を5キロメートル四方を区画単位として、対象種ごとに全国集計したもの。78年に実施された第2回緑の国勢調査の結果と比較し、約20年間の全国の分布状況の変化の把握をめざした。
 その結果としては、対象種の目撃情報があった区画の率が、ニホンジカで24%から42%、カモシカで17%から29%、ニホンザルで13%から20%、28%から34%、ツキノワグマで28%から34%、ヒグマで48%から55%、イノシシで30%から39%、キツネで58%から67%、タヌキで59%から66%とすべての対象種で分布域が拡大したことが報告されたが、一方で西中国や四国のツキノワグマや東北地方のサルについて、分布域が孤立している個体群があることも指摘された。【環境省】

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