国際エネルギー機関、エネルギー効率化は年3100億ドル以上の市場と報告書で指摘

エネルギー】 【掲載日】2014.10.23 【情報源】国際機関／2014.10.08 発表

　国際エネルギー機関、エネルギー効率化は年3100億ドル以上の市場と報告書で指摘
３．国際エネルギー機関（IEA）は、「エネルギー効率化市場報告書2014年版」で、エネルギーの効率化は年間3100億ドル以上の市場であるとし、エネルギー効率化が重要な「第一の燃料」に位置づけられると改めて指摘した。同報告書によると、IEA加盟国18か国ではエネルギー効率化への投資により2001年からの10年間で最終エネルギー総消費量が5％減少した。回避されたエネルギー消費の累計は、石油換算で17億3200万トンにも上るという。また、特に新興国で、低燃費車の導入と輸送インフラの整備によってエネルギー効率化が進む可能性は大きく、2020年までに世界の輸送燃料費は最大で1900億ドル削減され、大気汚染の軽減や都市の交通システムの混雑問題への対処も可能になるという。IEA事務局長は「エネルギー効率化は、経済成長を支援しつつ気候目標を達成するために不可欠であるため、投資の増加は喜ばしい展開だ」とし、隙間市場から確立された市場区分へと変化したこの市場をさらに拡大するためにイニシアティブの強化が必要だと述べた。【国際エネルギー機関】