EU理事会、京都議定書第二約束期間の批准を採択

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.07.30 【情報源】EU／2015.07.14 発表

　EU理事会は、2015年7月13日付で、EUが京都議定書の第二約束期間を正式に批准するために必要な法案を採択した。具体的には、以下に関する理事会決定を採択した。
１）第二約束期間を設定する改正京都議定書（ドーハ改正）の批准
２）第二約束期間に共同で取り組むための、EUとその加盟国およびアイスランドの協定
第二約束期間（2013〜2020年）は、2020年以降の地球規模の気候変動合意へ向けた橋渡しの役割を果たすもので、EUとその加盟国およびアイスランドは、同期間中に1990年またはその他の選択した基準年比で温室効果ガス排出量を共同で20％削減すると約束している。アイスランドはEU未加盟のため、別途、国際協定が必要だった。EUの批准と並行して、EU加盟各国とアイスランドも国内批准手続きを完了する必要があり、数か月以内に国連に受諾書を寄託する予定となっている。欧州委員会のカニェテ気候行動・エネルギー担当委員は、「世界が新たな地球規模の気候合意に向けて準備を進める中、今回の採択はEUの積極的姿勢を再度示すもの」としている。【欧州委員会】