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環境ニュース[海外]

オランダ、100%循環型社会の構築を目指し国内各セクターが合意

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2016.09.29 【情報源】オランダ/2016.09.14 発表

 オランダは、2050年までに全面的に再生可能原料に移行するための国家原料協定に、国内の民間部門、政府機関、NGOが合意したと発表した。製品設計の見直しによる資源使用量の削減、製品の長寿命化、廃棄物の再生や原料としての再利用拡大を進め、100%循環型経済の構築を目指すという。また、製品リサイクル推進のために2700万ユーロを提供することも併せて公表した。この資金は、小学校7000校での廃棄物分別の簡便化、リサイクルできない包装材の代替品開発促進などの活動に使用するという。また、持続可能型経済活動の立ち上げを支援するために、資金を獲得しにくい新規の循環型技術について、政府と大手銀行3行との事業初期の協調融資を検討している。
 オランダは産業原料を外国に大きく依存しているため、政府はこの原料協定を通じ、廃棄された製品のリサイクルを促したい考え。また、橋や水門に国内産の草を原料とする複合材料を使うなどの持続可能型新原料の利用拡大も見込む。オランダの循環型経済の規模は2023年までに73億ユーロに達し、5万4000人の雇用を生むと試算されている。【オランダ社会基盤・環境省】

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