カナダ、IPCC第6次評価報告書作成サイクルに資金提供額を倍増

【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.09.22 【情報源】カナダ／2017.09.09 発表

　カナダ環境・気候変動省は、気候変動に関する政府間パネル（IPCC）への資金提供の基準額を2022年までの第6次評価報告書の作成サイクルに年間15万ドルから30万ドルに増額すると発表した。カナダはIPCC信託基金に年平均17万ドル提供しており、既に資金提供額で上位10か国に入っている。今回の増額によってIPCCの予算の制約に対処し、第6次評価報告書の作成を確保する。報告書は気候変動に関する理解を深め、現在直面している気候変動の影響への最良の適応方法を検討し、将来の最悪の影響を回避するのに役立つと期待されている。また、カナダはIPCCの作業における男女比の調整や、先住民の知識や視点を報告書に含めることに寄与するという。カナダは、2017年9月6〜10日にIPCC第46回総会をモントリオールで開催しており、2018年3月にはエドモントンでIPCCの気候変動と都市に関する会議を、2019年には第1作業部会執筆者会議を開催する予定となっている。【カナダ環境・気候変動省】