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環境ニュース[国内]

深海漁業管理のための技術ガイドライン策定を合意 第27回FAO水産委員会

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.03.13 【情報源】水産庁/2007.03.12 発表

 2007年3月5日から9日にかけて、イタリア・ローマの国連食糧農業機関(FAO)本部で、第27回FAO水産委員会(COFI)が開催された。
 今回のFAO水産委員会では、(1)地域漁業管理機関の機能強化、(2)海洋生態系全体を管理する「生態系アプローチ」の漁業への適用、(3)IUU(注1)漁船対策、(4)責任ある漁業に関する行動規範、国際行動計画の進捗状況−−などが議題となり、(1)については、07年1月に神戸で行われた「まぐろ類地域漁業管理機関合同会合」の結果を日本政府が報告し、同会合で採択された「行動方針」に従って、各地域漁業管理機関・関係国が行動することの重要性が確認された。
 また(2)については、06年の漁業関係国連決議の内容を受け、脆弱な海洋生態系の特定や漁業の影響評価を含む、深海漁業管理のための技術ガイドラインを策定することが合意され、(3)については、FAOが主体となって、寄港国が講じるIUU漁船への措置に関する新協定の策定作業に着手すること、FAOが世界規模の漁船リスト作成の可能性を検討することが支持された。  
 さらに(4)については、責任ある漁業に関する行動規範と、「漁獲能力」、「IUU」、「サメ」、「海鳥」に関する4つの国際行動計画の実施促進の必要性が確認された。このうち漁獲能力管理に関しては取組強化の必要性が確認されたほか、海鳥国際行動計画の実施促進に関しても、FAOが関係機関と協力してガイドラインの策定に着手することが決まった。【水産庁】

(注1)国際的なルールを遵守しない無秩序な操業を行っている漁船。Illegal(違法)、Unreported(無報告)、Unregulated(無規制)の頭文字をとってIUU漁船と呼ばれている。

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