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環境ニュース[国内]

全日空、COP10開催に合わせて生物多様性保全活動を強化

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.09.30 【情報源】企業/2010.09.30 発表

 全日空(ANA)グループは、2010年が国際生物多様性年であり、10月に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されることに合わせ、生物多様性保全活動を強化する。カーボンオフセットプログラムや森づくりのビデオを機内で上映するほか、新潟空港周辺で木質ペレットの材料となる間伐材切り出しに協力する。

 羽田と札幌、福岡、沖縄、鹿児島を結ぶ各線の機内で10月1〜31日にカーボンオフセットプログラムと森づくりに関するビデオを上映し、参加を呼び掛ける。同プログラムは、国内線を利用した際に排出されるCO2のうち、乗客の排出量を路線ごとに算出してクレジットカード決済でオフセットする仕組み。さらに国内線と、国際線の一部を除く全線で、各地の風土・樹木に適したツリーハウスを紹介するビデオも上映する。

 具体的な活動としては、新潟空港の周辺で10月31日に地元団体などと間伐作業を実施。ストーブに使うための固形燃料、木質ペレットの材料になる間伐材の切り出しと運搬に協力する。10月23日には、沖縄・恩納村で地元の子供と家族を招いてサンゴに関するイベントを開催。壊滅的な状況にあるサンゴを再生・保護することの重要性をアピールする。

 このほかANAグループは、機内・空港や事業所で発生した廃棄物を再びグループ内で活用するリサイクルを推進。9月から順次、乗客の荷物をこん包するビニール袋を、100%再生原料に変更。使用済みのビニール袋は全国の主要空港で回収し再生する。これによって年間88.4tのCO2排出を削減する。

 ANAグループは運輸業界で初めて2008年11月に「エコ・ファースト企業」になり、環境保全の業界トップ企業と認められた。これまでも生物多様性保全につながるさまざまな取り組みを展開してきたが、今回、乗客への情報発信や新たな活動によってさらなる強化を図ることにした。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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