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環境ニュース[国内]

東芝、九州電力が始めた離島の蓄電池制御実証試験向けに蓄電池システムを納入

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.03.18 【情報源】企業/2014.03.13 発表

 東芝は、九州電力が始めた離島での蓄電池制御の実証試験向けに蓄電池システムを納入した。再生可能エネルギー導入拡大のための試験で、鹿児島県の種子島、奄美大島、長崎県の対馬で行う。このうち種子島と奄美大島で東芝製が使われる。試験は2016年度まで3年間実施し、周波数の変動を蓄電池で抑制する最適な制御手法を検討する。
 東芝が納入した蓄電池システムは種子島が容量1161kWh、最大出力3000kW、奄美大島は各774kWh、2000kWとなる。どちらも、約1万回以上充放電できる長寿命と安全性、高入出力などの特性がある自社のリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載する。種子島は中種子変電所(中種子町)、奄美大島は竜郷変電所(龍郷町)に設置された。
 離島は電力系統の規模が小さく、太陽光や風力の出力変動が大きい再生可能エネルギー発電が導入されると周波数の変動が大きくなり、電力系統が不安定になる。そのため太陽光、風力発電の拡大を図りながら、蓄電池を使って電力の安定供給を維持する。試験では再生可能エネルギーの設置状況に応じた制御や蓄電池の容量を調べる。
 東芝は、蓄電池システムに関してこれまで、横浜市や沖縄県宮古島市のスマートコミュニティー(環境配慮型地域)実証事業に参画している。そのほか、東北電力から電力品質維持のための運用サービス用に世界最大級のシステムを受注している。今回の九州電力の試験向けの納入を機に、大規模蓄電池システムの普及に向けて世界規模で事業を展開する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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