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環境ニュース[国内]

三菱重工、リチウムイオン電池製造設備を台湾メーカーに売却、製品事業に移行

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.04.24 【情報源】企業/2014.04.18 発表

 三菱重工業は、リチウムイオン2次電池の製造設備などの事業資産を台湾の電子機器メーカー大手、デルタ電子に売却する。両社で合意した。これによって三菱重工は、リチウムイオン2次電池を使用した蓄電システム製品事業への移行を推進する。蓄電システム市場の環境に素早く対応することを狙いに、製品普及に力を入れる。
 三菱重工が開発したリチウムイオン2次電池は小型・軽量で信頼性が高いという。これまでコンテナ型の電力貯蔵システムや、電気バスなどの蓄電システム製品に搭載された実績がある。今回、リチウムイオン2次電池の量産事業に関して、量産によるコスト低減技術を持つデルタ電子に売却し、システム製品に注力することにした。
 デルタ電子は台湾を本拠地にする企業グループの中核企業で、電源装置やディスプレー製品をはじめとしたさまざまな電子製品を手掛ける世界的な電子機器メーカーとして知られる。世界各地に約200の生産・販売・研究開発拠点を持つ。三菱重工は製造設備の売却を機にデルタ電子と連携し、リチウムイオン2次電池事業を続ける。
 蓄電システム製品は、電力系統の安定化や電力需給調整用の中心的な機器だ。風力、太陽光といった再生可能エネルギーの導入や省エネのため、市場拡大が見込まれる。そのため、三菱重工はリチウムイオン2次電池の製造事業を手放し、今後は定置用大容量蓄電システムや電気バス用などの蓄電システム製品事業を強化する。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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