ミサワホーム、埼玉に開発のスマートシティーで街開き、全棟ゼロエネルギーへ

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.08.29 【情報源】企業／2014.08.27 発表

　ミサワホームは、埼玉県熊谷市に開発しているスマートシティー（環境配慮型都市）「エムスマートシティ熊谷」を8月27日に街開きした。第1期の分譲住宅10棟が完成した。計画する73戸全棟に家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽光発電システム、住宅エネルギー管理システム（HEMS）など環境設備を設置してゼロエネルギーを目指す。
　エムスマートシティ熊谷は、ミサワホームが手掛けるスマートシティーブランド「エムスマートシティ」のプロジェクト第1弾で、立地環境や周辺の気候風土に合わせ、風の通りに配慮して街区を計画した。保水性ブロック、タイマー付き散水ノズル、足水などでクールスポットを配置するなどの提案で「涼を呼ぶまちづくり」を推進する。
　全棟に各環境設備を入れるほか、通風・排熱を促すプランニングによって室内でも涼しさが体感できる工夫を盛り込んだ。さらに、街区内の気象計で観測したデータを基に、通風効果が高まる窓開けや打ち水のタイミングを解析し、住民専用ウェブサイトで伝え、住民向け打ち水イベントも開催する。設備と自然の活用で消費エネルギーを削減する。
　エネファームに加えて「停電時発電機能」オプション品を全棟に導入する。停電発生時にエネファームが発電していると、700Wまでの電力が最長約4日間、停電時専用コンセントを通じて使用できるようになる。エネファームと停電時発電機能オプション品を販売する東京ガスの供給地域で、新築一戸建て分譲住宅全棟に採用するのは初めてという。【ミサワホーム（株）】