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環境ニュース[国内]

ホンダ、パッケージ型水素ステーションをさいたま市のごみ処理施設に共同設置

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2014.09.24 【情報源】企業/2014.09.24 発表

 ホンダは、岩谷産業、さいたま市と共同で同市見沼区のごみ処理施設、同市東部環境センター内に「スマート水素ステーション」を設置した。9月18日に引き渡し式を開いた。同ステーションは、独自の技術を採用し、主要構成部位を世界で初めてパッケージに収納した。実用化に向けてデータを収集するとともに、普及タイプの研究を進める。
 スマート水素ステーションは、コンプレッサー(圧縮機)が不要な独自の仕組み「高圧水電解システム」を採り入れ、高圧水素タンクから充てんノズルまでの主要な構成部位をコンパクトにしたことから、工事期間と設置面積が大幅に削減できる。簡便で小さく、持続可能なことが特長という。ホンダは岩谷産業と実証実験を重ねる。
 スマート水素ステーションを設置した同市東部環境センターは、ごみを焼却した際の余熱を利用した廃棄物発電の電力で水素を製造している。地域の特性を生かしたエネルギーの「地産地消」を実現する水素ステーションとして、利用拡大が期待できる。ホンダが4月に同市に納入した燃料電池車「FCXクラリティ」で活用してデータを集める。
 同市のFCXクラリティは、一般家庭約6日分の電力が供給できる最大出力9kWの外部給電機能を備え、公用車用途に加えて災害時にも役立つ。ホンダは、スマート水素ステーションの技術を燃料電池車の普及、水素エネルギー社会の構築や再生可能エネルギーの有効利用に生かす。今後、市街地に設置できるよう関係省庁と規制の適正化を推進する。【本田技研工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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