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環境ニュース[国内]

三菱電機、九州電力の実証向け大容量蓄電池システム設置工事受注、世界最大級

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.06.25 【情報源】企業/2015.06.22 発表

 三菱電機は、九州電力が実施する需給バランス改善実証事業向けに大容量蓄電池システムの設置工事を受注した。福岡県豊前市にある火力発電所、豊前発電所の構内に、世界最大級の出力5万kW、定格容量30万kWh程度の蓄電池システムを設ける。30万kWhは、一般家庭約3万世帯の1日の使用電力量にあたる。設備は2015年度内に設置する。
 大容量蓄電池システムは縦約100m、横約140mで面積は1万4000m2。蓄電池を効率的に制御する監視システムと、大容量、高エネルギー密度、長寿命が特長のNAS電池(日本ガイシ製)、800kWのパワーコンディショナー(電流変換器)63台と、受変電設備で構成する。NAS電池は硫黄とナトリウムイオンの化学反応で充放電を繰り返す。
 このシステムは揚水発電と同等の電力貯蔵機能を持ち、太陽光発電設備で発生する余剰電力を吸収して需給バランスを改善することができる。状況を適切に把握して多数の蓄電池をユニットごとに制御し、運転効率を高める。揚水発電は、電力需要の少ない夜の電気で水をくみ上げてため、昼間のピーク時に水を流して発電する仕組みだ。
 九州電力地域では、太陽光発電を中心に再生可能エネルギーの普及が進み、大量に電力系統に接続されると企業の使用電力が少ない大型連休や夏季休暇に余剰電力が発生し、需給バランスの維持が難しくなる。実証事業では、大容量蓄電池システムを系統につないでバランスを改善すると同時に、再生可能エネルギーの円滑な接続につなげる。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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