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環境ニュース[国内]

三菱化学、植物由来バイオエンプラがスマートフォン前面パネルに採用、世界初

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.07.09 【情報源】企業/2015.07.07 発表

 三菱化学が展開する植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)「DURABIO(デュラビオ)」が、スマートフォン(多機能携帯電話)の前面パネルに採用された。植物由来原料のエンジニアリングプラスチック(エンプラ)がスマートフォンの前面パネルに使われるのは世界で初めてという。シャープが新機種で使用した。
 エンプラは強度に優れ、耐熱性や耐摩耗性など特定の機能を強化したプラスチックを指し、バイオエンプラは植物由来の原料で作る。デュラビオは、植物由来のイソソルバイドを主原料にしたバイオエンプラで、耐衝撃性、耐熱性、耐候性などで従来の一般的なエンプラ以上の性能を持つことに加え、透明性が高く光学的な歪みがない特長がある。
 スマートフォンの前面パネルの多くはガラス製のため、衝撃に弱く割れやすい課題がある。代替でアクリル樹脂やポリカーボネートなどのプラスチックが検討されているが、従来のプラスチックは光学特性が良くても衝撃に弱かったり、耐衝撃性に優れていても光学的な歪みが発生することなどから、前面パネルでの使用は一部にとどまっていた。
 デュラビオは、再生可能な植物由来原料のバイオエンプラでありながら、耐衝撃性に優れるとともに光学特性の良さを備える。シャープはデュラビオが持つプラスチックとしての性能を評価し、新型スマートフォン「AQUOS CRYSTAL(アクオス・クリスタル)2」の前面パネルに採用した。アクオス・クリスタル2はソフトバンクが7月中旬に発売する。【三菱化学(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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