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環境ニュース[国内]

国連環境計画、1.5℃目標達成には2030年まで毎年7.6%の排出削減が必要と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2019.12.12 【情報源】/2019.11.26 発表

 国連環境計画UNEP)は、2019年版排出ギャップ報告書を公表し、2018年の世界の温室効果ガス(GHG)排出は、森林減少など土地利用の変化を含めた場合、過去最高の553億トン(CO2換算)だったと報告した。過去10年間、世界のGHG排出は平均年1.5%増加している。現在の国別約束(途上国への国際支援を考慮しない場合)を実行しても、今世紀中に産業化以前より3.2℃温暖化するとみられる。温暖化を1.5℃に抑えるには2020〜2030年に年7.6%、2℃に抑えるには年2.7%排出削減する必要があり、これを実現するには国別約束の目標を、1.5℃に抑えるには5倍、2℃に抑えるには3倍に引き上げなければならないという。G20諸国は世界のGHG排出量の78%を占めているが、長期的な排出実質ゼロ目標を約束しているのはそのうち5か国にすぎない。短期的には先進国が率先して排出を削減することが必要になる。その成功事例から学び、途上国はクリーン技術を中心とした開発経路をより速く進むことができる。排出ギャップ報告書は毎年特定部門の排出削減の可能性を取り上げており、2019年版ではエネルギー移行と原料使用の効率化に焦点を当てた。【国連環境計画

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