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環境ニュース[国内]

ブラジル、新たな海洋保護区の設置で愛知目標を達成

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2018.04.03 【情報源】/2018.03.21 発表

 ブラジル政府は、新たに2か所の広大な海洋保護区を設置した。保護区は、ブラジル沿岸から遠く離れた南大西洋上のサンペドロ・サンパウロ群島周辺、およびトリンダデ島とマルティン・バス諸島をつなぐ海底火山列周辺の海域である。この指定により、同国の海域に占める保護区の比率は1.5%から24.5%に増えた。生物多様性条約の愛知目標では、2020年までに各国が海洋・沿岸域の10%を保護することを求めており、ブラジルは今回の指定でこの目標水準を超えることになる。保護区内には、一定の規制のもとに経済活動を認める海域と、自然遺産として一切の開発を禁止する海域が指定されている。周辺は、サメ類17種、クジラやイルカ12種、カメ、エイ、タコのほか、キハダマグロやサバなどの浮魚類も多い、生物多様性の豊かな海域である。国連環境計画(UNEP)によると、この指定は生物多様性の保護に加え、ブラジルの領海と排他的経済水域(EEZ)の境界画定にも意味があり、保護区はブラジルの環境省と防衛省が共同で管理するという。【国連環境計画

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