カナダ環境・気候変動省、工業部門と連携して大気質の改善を促進

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2016.06.20 【情報源】／2016.05.31 発表

　カナダ環境・気候変動省は、大気質向上に向けた包括的枠組みである「大気質管理システム（AQMS）」の一環として、工業部門からの大気汚染を制限する新たな措置を実施すると発表した。今回の措置では、アルミニウム、鉄・鋼・イルメナイト、カリ、パルプおよび製紙、ベースメタル精錬、鉄鉱石ペレット、新規固定燃焼タービンの各産業を対象とし、行動規準、ガイドライン、パフォーマンス協定、汚染防止計画通知などさまざまな手段を通じて大気汚染物質の排出基準を設けた。AQMSは、連邦、州、準州の政府および産業や環境NGOなどの利害関係者と協力して作成されたもので、改正屋外大気質基準、工業施設や設備に対する新規および改正版の排出基準、地域の大気質の課題に対処する州の対策などの一連の取組から構成されている。また、カナダ環境・気候変動省は、AQMSのもと全国の主要な工場に対し初めて強制力のある大気汚染排出基準を課す「多部門大気汚染物質規制」を最終的に決定することも併せて発表した。