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環境ニュース[国内]

国際エネルギー機関、乗用車の燃費を改善するために必要な規制や税制を分析

エネルギー】 【掲載日】2016.06.07 【情報源】/2016.05.19 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、新車の燃費を改善するには燃費性能に応じた課税と規制措置を組み合わせるのが有効だとする報告書を公表した。IEAは世界中の自動車販売の5分の4以上を占める25か国で2005〜2013年に登録された乗用車と小型商用車両の新車を対象に、燃料消費や、寸法、重量、燃料の種類、エンジンの出力と排気量などの特性を調査し、先進国と新興国の自動車関連の税制や規制などの政策を分析した。そこから、燃費基準は新車の平均燃料消費量の低減につながる傾向がある一方で、燃料効率改善のための課税は性質によって有効性が大きく左右され、燃費性能に応じた課税(燃料効率の低い車両には高税を課し、燃料効率の高い車両には購入補助金を提供する等)が有効であることが示された。これは特に、価格が消費者の選択に大きな影響を及ぼす途上国で有効だという。一方、燃料税や燃費規制が導入されていない国では、燃費よりも重量やサイズに技術開発が偏り、新車の燃費の改善は緩慢であることが示された。報告書は、IEA、国連環境計画(UNEP)、OECDの国際交通フォーラム(ITF)等が共同で進める「グローバル燃費イニシアティブ(GFEI)」のために作成された。

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