欧州委員会、都市が主導する気候変動およびエネルギーに関する地球規模の新イニシアティブの形成を発表

エネルギー】 【掲載日】2016.07.06 【情報源】／2016.06.21 発表

　欧州委員会は、「EU市長誓約」（EU Covenant of Mayors）と国連支援の「首長誓約」（Compact of Mayors）という都市主導で気候変動およびエネルギー対策を推進する2つの主要イニシアティブが、地球規模の新たなイニシアティブ「気候とエネルギーのための世界市長誓約（Global Covenant of Mayors for Climate & Energy）」を起ち上げると発表した。これは、パリ協定の目標達成に向け、都市・自治体レベルの取組を加速させることが目的である。

　新イニシアティブは、EUやブルームバーグ慈善財団を中心に、世界的な都市ネットワーク（C40、イクレイ、UCLG等）が連携し、世界119カ国7100以上の都市が参加する世界最大の市長連合となる。都市主導の取組を連携して行うことで、都市間の協力強化や不足部分の補完、都市の持続可能なエネルギー・気候対策への支援資金の拡大が期待できる。

　具体的に、現在の2つのイニシアティブの各情報プラットフォームに報告される各都市のデータをまとめ、2017年1月までに開設予定の新ウェブサイトで公開し、取組の成果を他の都市と比較できるようにする。一貫した情報提供により、投資家は都市の取組が投資対象として適切かを判断できるようになるという。