国際エネルギー機関、イタリアの経済の脱炭素化へ向けた長期的エネルギー戦略を歓迎

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2017.01.16 【情報源】／2016.12.16 発表

　国際エネルギー機関（IEA）は、イタリアのエネルギー政策をレビューし、長期的エネルギー戦略や、再生可能エネルギー、気候変動、省エネの2020年目標遵守へ向けた取組の加速を歓迎した。IEAは国別レビューの中で、イタリアが2013年に発表した国家エネルギー戦略（NES）を、同国のエネルギー分野の中・長期目標を体現するものとして評価した。NESの狙いは、エネルギーコストの削減、環境目標の達成、エネルギー供給の安定強化、持続可能な経済成長の促進である。特に経済の脱炭素化は主要な柱のひとつになっており、同国は2020年のEUの環境目標や脱炭素目標を超過達成し、EUロードマップ2050の実現に向けて先導的役割を担うことを目指している。IEAはまた、再生可能エネルギー部門の成長や、電力部門の市場開放とインフラ整備を評価する一方、両部門の課題も指摘した。NESが国家的優先事項と位置づける省エネ分野については、長期的投資のための資金調達プログラムを新たに策定することを提言している。【国際エネルギー機関】