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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、UAEで水素利用の可能性探る共同研究に参画、燃料電池車の実証を実施

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2017.01.19 【情報源】企業/2017.01.17 発表

 トヨタ自動車は、アラブ首長国連邦(UAE)で水素利用の可能性を探るための共同研究に参画する。現地企業や、UAEを構成するアブダビの国営石油会社、トヨタの現地販売代理店などと合意した。研究活動の一環として、トヨタの燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を使った走行・水素充てんなどの実証実験を5月から実施する。

 水素の製造、物流、規模の拡大、事業の成立が可能かなどさまざまな課題について共同で研究を進める。水素ステーションを5月に設置し、これを使用して高温の気候下でのミライの各種走行試験や、充てんなどに関する実証を行う。UAEの政府関係者や影響力のある層などに短期的にリースすることで、FCVや水素社会に対する理解の促進を図る。

 原油生産が基幹産業になっているUAEは、国家ビジョン「UAEビジョン2021」の下で大気汚染の改善、クリーンエネルギーの利用拡大、インフラの質で世界一を目標に、プロジェクトを推進している。共同研究は、ゼロ・エミッション(廃棄ゼロ)を目指して国家プロジェクトで建設中の環境未来都市「マスダールシティ」で水素活用を調べる。

 UAEは石油精製所での既存水素製造設備の余剰能力や、カセイソーダ工場などの副産物の水素利用、大規模太陽光発電所の活用など、豊富な水素製造を可能にする潜在力がある。共同研究は、環境技術に関する世界最大規模の展示会「アブダビ サスティナビリティ ウィーク」開幕日の1月16日に開いたオープニングイベントで公表した。【トヨタ自動車株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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