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環境ニュース[国内]

竹中工務店、支店に使用するオフィスビルをZEBに改修、1年でプラスエネルギーを達成

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.05.23 【情報源】企業/2017.05.17 発表

 竹中工務店は、自社の東関東支店(千葉市中央区)に使用しているオフィスビルを2015年10月〜2016年3月に、執務を続けながらZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に改修し、同年5月の本格運用から2017年4月で1年が経過した。その結果、年間の建物全体のエネルギー収支で、プラスエネルギーを達成した。エネルギー消費量を大幅に削減した。

 このビルは鉄筋・鉄骨2階建てで、1318m2の延べ床面積がある。執務を続けながら改修してZEB化を達成した国内初の事例という。ZEBは、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロかマイナスになる建物を意味する。外装の本格的な高断熱化や、自然エネルギーの最大限の活用、きめ細かな環境制御技術の導入に加え、ワークスタイルの変革も実施した。

 年間のエネルギー消費量は空調・換気、照明、コンセントなどを含めて1m2あたり403MJ(メガジュール)となり、改修前と比較して70%以上削減した。創エネルギー量は、出力40kWの太陽発電による年間同417MJだった。建物全体の断熱性を高めることで外装負荷を大きく削減し、窓の周辺でも年間を通じて温度差の少ない快適な室内環境を実現した。

 さらに自然採光を最大に活用し、外付けブラインドの開閉を自動制御することで室内の明るさ感を確保した。これにより照明電力を大幅に削減した。空調エネルギーは、新開発した省エネ型の空調機と地中熱・太陽熱を直接利用する放射空調で快適さを維持しながら削減した。竹中工務店はこのプロジェクトの実績を生かし、顧客の要望に応じたZEBの提案を行う。
【株式会社竹中工務店】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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