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環境ニュース[国内]

国際エネルギー機関、世界の石油・天然ガス産業のメタン排出追跡ツールを公開

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2019.08.02 【情報源】/2019.07.16 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、石油・天然ガス産業のメタン排出状況を追跡するオンラインツール「メタントラッカー」を公開した。世界の70ヶ国以上の石油と天然ガス産業の最近時のメタン排出量を、国別に、海底、非在来型、陸上在来型、精製の各事業分野の別に示し、漏出、ベント、不完全なフレアリングの別に排出の内訳も示す。さらに、蒸気回収、装置更新等、現在の普及技術で可能な削減量を技術別に可視化した。IEAの推計では、石油・天然ガス産業からのメタン排出量の約2分の1を削減できるという。メタン気候変動への影響も大きく、現在の大気中濃度は、産業革命以前の2.5倍でなお増加傾向にある。エネルギー部門は人為起源のメタン排出の大きな部分を占めており、特に、将来もエネルギー体系において重要と予測される石油・天然ガス産業のサプライチェーン全体を通じたメタン排出削減の取組みは、CO2削減努力を補完するものとして重要である。
 同時に発表された調査報告「今日のエネルギー移行における天然ガスの役割」は、価格と規制面での支援があれば、現存のインフラを活用した石炭から天然ガスへの転換で12億トンのCO2が削減可能で、2013年のCO2排出量の水準に戻るという。この転換により、CO2とメタンあわせて発電部門で50%、熱利用部門で33%の排出削減が可能になる。【国際エネルギー機関

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