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環境ニュース[国内]

欧州環境庁、森林の変化に関する情報不足を指摘

エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2018.12.10 【情報源】/2018.11.27 発表

 欧州環境庁(EEA)は、新たに発表した報告書で、欧州の森林生態系の変化に関する情報不足を指摘した。森林は、木材などの財だけでなく、土壌流出防止、気候と栄養循環の調節、温室効果ガスの吸収など様々な生態系サービスを提供して人々の需要に応えている。EU・各国の気候政策や市場の圧力により、この需要は今後さらに増大すると予想される。その一方で森林は暴風雨や火災、干ばつ、侵略性外来種などの攪乱を受け、汚染や観光など人間活動の影響も受けている。最新のEEAのデータでは、欧州の森林生物種と生息地のうち、良好な保全状態にあるものはそれぞれ26%、15%しかないという。EEAは、適切な管理方法を決定するうえで必要な情報が不足していると指摘し、その不足を埋める重要な方法として、EUのコペルニクス地球観測プログラムから得られる高解像度の衛星画像が役立つとしている。このデータからは、森林被覆の密度など、森林の構造や機能、状態の変化、および様々な森林管理方法の影響が把握できるという。【欧州環境庁】

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