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環境Q&A

月を削って、地球に運ぶ。引力バランス。 

登録日: 2005年11月22日 最終回答日:2006年01月12日 地球環境 オゾン層

No.13502 2005-11-22 11:47:05 アモウ・タビビト

しばらくの間、僕は、
火星や金星、木星、土星の大気について考えていましたが
・・・あんまり、月と地球以外の部分を削ると
天体全体のバランスが壊れそうなので。

とりあえず、月の鉱物資源を地球に運び続け
地球の重力を強めてゆく作業をした場合、
オゾン層の上に存在する「水素たち」が
どのような動きをし始めるか。

大気を二酸化炭素で 激しくかき混ぜながら
水素層とオゾン層を 下へとずらしてゆくと
どんな化学反応が始まるのか。

そんなことを考え始めています。(僕は初心者です)



追記  最近読んでいる本

「もしも月がなかったら〜ありえたかもしれない地球への10の旅」ニール・F・カミンズ 著 (米国、メーン大学の天文学・物理学教授。同大学でスーパーコンピューターを用いて、銀河系モデルをの研究を行っている)

地球シミュレーターに、
銀河シミュレーターをつなげたい。


「原子転換というヒント〜21世紀の地球再生革命」
久司道夫 著

この本のテーマは・・・

夢から現実へ 21世紀の錬金術。
日本の実験では、炭素から鉄ができた!
ロシアでは、鉛から、白金・金・銀・銅の混合物が誕生!!
いま明らかにされる元素が別の元素に変わる「原子転換」

ということです。

プラズマの密度がどうのこうの。
どうすれば、高密度になるのか・・・
ITER(核融合施設)。
そういう話題は、気になるね。
太陽は、1500万度で核融合していて、
なぜ、核融合施設は五億度達成で
核融合できないのだろう? 設計ミス?

誰か、詳しい方、教えてください。
(僕は、まるっきり箸にも棒にもかからないバカですが、
  知りたいのです。よろしくお願いします)

総件数 4 件  page 1/1   

No.13516 【A-1】

Re:月を削って、地球に運ぶ。引力バランス。

2005-11-24 20:54:30 n-CAN

愚公山を移すと言う話を思い出しました。
銀河鉄道の夜も思い出しました。

遠い将来、人類は地球以外の惑星や天体からいろんな物質を地球に運ぶのかもしれません。その分地球の質量は増します。人間の貪欲さで、他の惑星がくずれる前に、地球の方がおかしくなりそうです。

仮に出来るとしたら、月から地球までの大量輸送手段を開発する必要があります。宇宙環境に負荷をかけないビークルを発明して下さい。

ところで、地球の温暖化を止めないと、そういう夢の実現はポスト人類のに手になるものと思われます。

回答に対するお礼・補足

宇宙エレベーター
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8C%E9%81%93%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF

月と地球と銀河ステーションを、宇宙エレベーターでつないでゆく。そして、鉱物資源の移動を行う。想像。

「重力と進化論」の話しを読んでいたので、いくつかの抜粋を書いておきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「重力カラマルキズム」重力環境が生物の形を決定する(西原克成、東京大学医学部講師)

 物理学を忘れた生物学
生物には、重力や光、電磁力などの環境因子が作用する。
生物はいつであれ、それらに対応することによって
進化の一歩を踏み出すのである。

細菌やファージは一万五千Gでも生存可能
(重力を無視できる系)

脊椎動物は5Gですべて死んでしまう。

実は進化も、免疫系の成立も、また骨髄に造血器が発生したことも、すべて重力や光などの「環境因子」が引き金になっている。生命現象の本質は、分子生物学を創始した物理学者たちの単純な考えとは異なり、遺伝現象だけではなかった。

原始的な多細胞生物から哺乳類に至る過程で、
生物は四度の革命期を経た。

3.三億年前、デボン紀、6分の1Gの水中からの1Gの陸に上がったための重力対応。えら呼吸から肺呼吸へ変換。軟骨から硬骨へ。脾臓にあった造血器が、骨の内部の骨髄腔に移動。免疫システムの中心となる「主要組織適合抗原(自己か、他者か)の遺伝子が作動。

 これらの変化はすべて、生息環境の重力の変化が引き金となって遺伝子が自動的に発現した結果である。とくに造血機能は、脊椎動物では環境因子の変化により、生体内を比較的自由に移動する。

生物は、外界に全面的に依存するものであるから、生存条件を超えた環境では容易に滅んでしまう。しかし力学的な対応によって何とか生き残ることもある。力学対応によって生活様式が変われば、生命体の形も変化する。

流れには重力は必須である。ここで重力の方向とは別の方向に生命体が動くと、慣性の法則によって時間軸に沿ってゆっくりと生命体の形が変化する。つまり、力が働く主要な方向と重力の作用する方向との合成により器官の形は決定され、変化する。

生命体に加わる外力は生体内では、基本的に液性の流動に変換される。というのは、動物の体の大部分は、液体から構成されているからである。さて、生体内の物質のほとんどは水溶液状態では帯電している(油脂中では帯電しない)。そのため、心臓ポンプや体の動きによって液体が動くと、液体内では必然的に発電が起こる(流動帯電)。そこでたとえば、環境の変化によって血圧が上昇すれば体の特定部位の電位が大きく上がる。その結果、その部位に所属する細胞では特定の遺伝子の引き金が引かれ、骨の改造や筋肉細胞の分化が生じる。

ラマルクの用不用説。

用不用とは、体の局所の機能に負荷がかかるかどうかということである。この負荷が局所の機能器官を構成する細胞中の遺伝子を発現する引き金になるのである。

生物の形態は遺伝子のハードの情報系と、環境因子と呼ばれるソフトの情報系によって二重に支配されているのである。したがって、ソフトの情報系さえ代々伝えられれば形態は次世代に伝えられる。

進化学において。
「環境因子により動物の形態は変化する。
この変化は次代に伝えられる」

環境因子(ソフトの情報系)とは、広義の生態力学的な因子(栄養、酸素、圧力、温度、重力、光、電流から体の使い方まですべて含む)のこと。

No.13547 【A-2】

訂正。「重力 ラマルキズム」

2005-11-25 20:20:21 アモウ・タビビト

「重力カラマルキズム」
→「重力 ラマルキズム」

書き間違えました。

No.14111 【A-3】

Re:月を削って、地球に運ぶ。引力バランス。

2006-01-12 10:28:56 アモウ・タビビト

>「もしも月がなかったら〜ありえたかもしれない地球への10の旅」ニール・F・カミンズ 著

1.もしも、月が無かったら?
月のない地球では、潮汐力の減退により自転速度が速く、一日は8時間になる。強風が絶えず荒れ狂い、高山も存在せず、生命の進化も遅い。

2.もしも、月が地球にもっと近かったら?
月が近いところにあると、公転周期が短くなり
日食や月食がきわめてひんぱんに起こる。
潮の干満差が激しく、地震も頻発する。
激しい潮流、高波の外洋はきわめて危険で、
個々の生物は陸地に閉じ込められて独自の進化をとげる。

3.もしも地球の質量がもっと小さかったら?
現在の質量の4分の1まで地球を小さくすると、
内部のマグマが減り、地殻が厚くなって大陸移動が
起こりにくくなり、地震・火山活動の頻度が極端に
小さくなる。また、大気が薄くなるため
隕石の雨は燃え尽きることなく地表に激突する。
薄い空気と小さい重力は、動物の生体機能や移動手段に
大きな変化をもたらす。

4.もしも地軸が天王星のように傾いていたら?
地球の季節が変化するのは、地軸の傾きとその方向が
一定であるためである。もしも、地球の地軸が90度
傾くと、寒暖差は激しく過酷なものになる。
地球の生命は月や気温変化などの副次的な同調化装置
で生物時計を動かしているが、これに代わる別な
同調化装置が必要となる。

5.もしも太陽の質量がもっと大きかったら?
太陽の質量を今の1.5倍に大きくして、
なお地球上の生命を維持するためには、
地球の公転軌道を3.5倍に伸ばさなければならない。
すると、一年の長さは5倍になり、
氷河作用が暴走して、地表は万年雪に閉ざされる。
また大きな太陽から放射される強力な紫外線は
大量のオゾンを破壊し、生物にも深刻な影響を
およぼす。太陽が赤色巨星となるというカタストロフ
の前に、人類は叡智をしぼって、
惑星大移民を企図することだろう。

回答に対するお礼・補足

6.もしも地球の近くで恒星が爆発したら?
地球から50光年離れたところで恒星が爆発したら
どうなるか。50年間は地球には何の変化も
伝わらない。突然、月の50倍の明るさで超新星爆発の
光と同時に莫大な量の放射線が地球に到達する。
大量の生物がガンで死んだり、食物連鎖の破壊で
餓死し、生きのびた種にも突然変異が多発する。
地下シェルターなどに避難できた人間も
長引く地表への電磁放射と、突然変異による食物連鎖の
崩壊の中で、厳しい生存競争をしいられる。

7.もしも恒星が太陽系のそばを通過したら?
外宇宙から恒星が太陽系に侵入してきたらどうなるか。
冥王星はたちまち蒸発し、海王星はその恒星の衛星になる。天王星は太陽系から放り出され、木星は粉みじんに砕ける。その時の相対的な位置により、地球にはさまざまな行く末が考えられるが、生命を維持できる範囲にはとどまる。しかし、地球は新しい軌道をたどり、南北が逆転するなど磁場も変化する。最接近時の地震・火山・津波・暴風雨などの被害が甚大であることは言うまでもない。

8.もしもブラックホールが地球を通り抜けたら?
巨大な質量の恒星残骸ブラックホールが地球に衝突すると、地球はばらばらに粉砕される。いっぽう、原始ブラックホールは質量が小さく速度が速い。このブラックホールはわずか5分で地球を貫通する。被害は通過時点こそ、大きいが全地球規模に広がらない。しかし月は、
地球貫通後に強い潮汐力で砕かれるだろう。ブラックホールは物質と宇宙の性質の解明に役立ち、そこからエネルギーをとりだすこともできる。

9.もしも可視光線以外の電磁波が見えたら?
我々の目には可視光線しか見えない。
しかし現在では、電波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などのほかの電磁波で、太陽や恒星、超新星の残骸、パルサー、中性子星、銀河の中心核、金星の地表などの観測などができるようになった。これらの電磁波で宇宙を眺めると、まったく新たな世界が見えてくる。

10.もしもオゾン層が破壊されたら?
現実的な話題。オゾン層が破壊されると、地表に
到達する紫外線量が増加する。すると、海の食物連鎖が
崩壊し、特定の種の絶滅にもつながる。陸上では皮膚ガンが多発、人体の免疫能力が低下し、白内障も増加する。また大気中のガスの化学的性質が変化し、気象にも重大な影響をおよぼす。

No.14114 【A-4】

Re:月を削って、地球に運ぶ。引力バランス。

2006-01-12 12:21:17 東京都 / サラリーマン

アモウタビビト様
夢があって楽しいですね。
今、地球環境問題は物質あるいは特定の資源不足より、エントロピー増大(温暖化)だと思います。
単に月から物質を持ってきても、人類にそれほど貢献しません。
地球の温暖化を押さえるために、エントロピを系外に捨てることを考えるほうが価値がありそうです。
ぜひそのすばらしい発想で対策を考えてください。
例えば地上と大気圏外をヒートパイプでつないで熱を運ぶとか、大気圏に気体分子のシャッターを設けて太陽光を弱くするとか?
気体分子のシャッターなんていかなるものか、私はもちろんわかりませんよ(^^)

回答に対するお礼・補足

書き込み、ありがとうございます。
テレビ番組で NASAの人たちが
月の鉱物資源について話していたので。
月についての本を 図書館で探して 読みました。

地球のまわりのプラズマ圏。
宇宙ゴミ層。あれこれ考えて
あーでもないこーでもないと試行錯誤。

地球のまわりに浮かぶ「月」の存在。
そして、となりの「火星」「金星」。
存在そのものが、ありがたいような気がしています。

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