焼却炉ダイオキシン類について

No.14276 2006-01-20 08:37:30 p-

産廃焼却炉で維持管理を行っているものです。
まだ焼却関係の知識が殆どない(新米です)ので、よく分からないのですが。
弊社焼却炉では、ダイオキシン類対策として、バグフィルターを設置しています。また、助燃剤としてはA重油を使用しています。
下記に質問を示します。

①未分解のA重油は、バグフィルターを通過するのか？（温度低下時：立上時など）
②重油が通過する場合、油に溶けたダイオキシン類も一緒に
通過してしまうのか？そもそもダイオキシン類は溶けるの？
③もしダイオキシン類が通過したとしても、気にする必要のない程度の濃度なのか？

以上の3点です。
分かりにくいかもしれませんが、ご回答のほどよろしくお願いします。

No.14279 【A-1】

Re:焼却炉ダイオキシン類について

2006-01-20 21:06:44 Ｄｒ．ゴミスキー （

　質問の真意を理解出来ない状態もあるが、まず、バグフィルターを理解することが先決です。

　バグフィルターはガスを通過させるが、ミスト状態のものは把捉される。家庭の掃除機を連想すると良いでしょう。

①低温時（立ち上げ下げ）のＡ重油バーナーのガス化状態（未燃焼の黒煙状態）では、ミスト状態もあり得る。

②仮にミスト状態の中にダイオキシン類が付着してもバグフィルターに補足される。

③ガス化状態の極微量なダイオキシン類は、バグフィルターでは把捉されない。

回答に対するお礼･補足

回答ありがとうございました。
先日排ガスのダイオキシン類濃度を測定しました。基準値以下ではあったのですが、以前に比べ濃度が高い結果が出ました。
煤塵濃度は異常なかったこと。バグ後段の排ガス洗浄塔循環水に油膜があったことから、上記のような質問をしました。

No.14280 【A-2】

Re:焼却炉ダイオキシン類について

2006-01-20 21:51:54 Ｄｒ．ゴミスキー （

　回答のお礼に「煤塵濃度は異常なかったこと。バグ後段の排ガス洗浄塔循環水に油膜があった」とありましたが、このような現象は、バグフィルター保護のための初期作業中の温度制御ミスで起こる模様です。

　しかし、排ガス処理システムから想定すると、バグフィルターに何らかの異常（煤塵濃度に反応しない程度のピンホール）があり、「油膜」が生成されたと推測します。

　バグフィルターの総点検をお薦めします。

回答に対するお礼･補足

ありがとうございました。
バグフィルター及びその他リーク箇所がないか確認するようにいたします。
度々のご回答参考になりました。

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